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再会  〜The seventh night of July〜

2009.04.19 Sunday 22:18
久々にナル麻衣です!
まだ恋人以前ですが…
久々すぎて二人の口調が変ですorz

タイトルは酒井格作曲の「The seventh night of July 〜tanabata〜」からです

超時期外れなんですが、この曲が好きなんで…


7月7日

午後9時、天気は大雨。


「いつまでそうやっている」

大きな雨音にかき消されそうな、でもハッキリした声音。
その持ち主をあたしは知っている。
だから振り向かずに背後から聞こえた声に応えた。

「飽きるまで」

「さっきもそう言って2時間経った。いい加減にしないと風邪ひくぞ」

いくら傘を差しているからといって
ナルが呆れたように言った。

だからあたしはなんとなくそれにムカついて、断固としてここから動こうとはしなかった。
子供っぽいでしょ?

「きっとただの通り雨だよ。あと少しで止みそうな気がするもん」
根拠のないことを言えばナルはまたベランダを閉めて自室に篭るだろうと思っていた。
でも違った。

「そんなに星が見たいのか?来年もあるんだぞ」
「星じゃなくって天の川だよ!」
「一緒だ馬鹿」

カタンと音がすれば隣には黒い傘を持ったナルがいた。


暫くの間、お互い黙って黒い空を眺めていたけど、なんか気まずくてあたしから声をかけてみた。

「…年に1度だけなんて可哀想だよね」
「そうか?」
そうだ、コイツはロマンの欠片もない男だった。
今更だが思い知らされた。

「1度だけでも逢えるんなら、幸せな方なんじゃないのか」
「…え?」
そこで始めてあたしはナルの顔を見た。
いつもと変わらないようだけど、それが逆に驚いた。
興味のあるもの以外は目もくれない男が真っ直ぐに空を見つめていることに。

「お前は何度も見てきただろう」

そんな今にも泣きそうな子供のような顔をして

「逢いたくても、二度と逢えなくなってしまった奴らがいることを」

いつもは皮肉るくせに
こんな時ばっか、寂しそうにしちゃってさ


ずるいのよ、ナルは

ジーンだけじゃないのよ、ナルの傍にいるのは



「……そんなこと無い。彼らだって、逢っているよ。あの雲の向こうで」
あたしは再び空に視線を戻した。
気のせいか、さっきまで重たそうだった空も少しは薄くなってきたように見える。

「父さんも母さんも、ジーンも。皆星になっているんだよ」

言ったら絶対馬鹿にされると思ってた。
こんな慰め方しかできないあたしを許してね。

「だからね、逢えると思うの」



「例えどんな嵐になろうとも、雲の向こうは晴れているから。いつか逢えるよ」

それが自分に向けて言った言葉か、ナルに向けてのものか。
あたしにも分からない。

「だから悲しまないでね、ナル」
「……フン」
「何鼻で笑ってんの。麻衣ちゃんのロマン蹴散らさないでくれる?」
「馬鹿。もう部屋に戻るぞ」
「……はぁい」

あたしは大人しく部屋に戻ることにした。
だってナルの顔は、もう寂しそうじゃなかったから。



待っててね

あたしもいつか、逢いに行くから


end
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2016.04.11 Monday 22:18
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コメント

こんにちは^^*
キャー!久しぶりのナル麻衣〜♪
ちょっと胸キュン♪さすがです〜!ごちそうさまでした☆
| おとしん | 2009/04/21 2:39 PM |
久々にナル麻衣きました^^
もっと胸キュンにできるようにしたいです!
またBLOOD+とかも書いていきたいです。

コメントありがとうございました!
| 惇 | 2009/04/28 8:57 PM |

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