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GHOST IN MY HEART 9

2009.12.26 Saturday 19:49
一人かくれんぼ編第2話ですー

年内にはかくれんぼ編全話うpしたい…


「人間は、面白い」

シュリがそう呟いていた。

「こっくりさんやらキング様やら一人かくれんぼやら…よくまああそこまで自力で降霊術を考えたものだ」


「…?」

あたしはよくわかっていなくて、独り言だろうと思って大した返事もしなかった。

「俺からしてみれば、ずいぶん馬鹿にしてくれたもんだよ。
あんなので幽霊が降りてくると思ってんだろ、人間は。
ま、俺はあんな術で降りてくる化け物でもないけど」

そこでシュリがこちらを見てきた。
そこで初めて、あぁ、話しかけられているのか、と思った。


「…お前も気をつけろよ?例え化け物は人間によって降ろされようとしても、
その化け物たちはお前らの味方にはなれないんだから」


02

   一
   人
   か
   く
   れ
   ん
ひとりぼっちの夜









もう日が落ちて何時間も経っているのだから、寒いのは当然だった。
シュリに頼まれたものを用意する際に制服の上から羽織るものとして黒いカーディガンを買ったのだが、
やはりまだ寒い。
こういう時、セーラーではなくブレザーが良かったなと思ってしまう。
…まあ関係ないけど。

口に含んだ塩水がなんとも痛い。
シュリはこの[一人かくれんぼ]という遊びをネットで知ったと言っていたけど、
この「塩水を口に入れておく」という行為はかなり重要だと言っていた。
それはクラスでも話題になったから知っていたけど、
いようにこの水はしょっぱい。
そういえばこれはシュリから渡されたものだけども、
それはペットボトルに入ったものだった。
多分あたしが準備している間にシュリが作ってくれたものなんだろう。
嫌がらせのつもりでこんなにしょっぱくしたのだろうか。


(…だとしたらすごく許せない)


どこかいい隠れ場はないものかと、4階をしばらくふらついていた。
時計が示す針は3時15分。

(あと45分…)


たった15分。
それだけでもうかなり温度が下がってきているように感じる。
多分、気のせいじゃない。

(寄ってきてる…?)

そろそろ隠れなければまずそうだ。
南にある階段の近くがいいと思った。
そこなら下りてすぐ職員室だし、少し安心できると思った。
そしてその階段に一番近い教室は…

(…音楽室か)

早速音楽室へと向かった。
以前この学校に伝わる“七不思議”の一つにこの音楽室に関わるものがあったが、
それはシュリによって解決されてしまった。
なので怖いことはない。

音楽室が見えてきた。
手をかけて扉を開けようとする。

「……?」

どうやら鍵がかかっているようだった。
これは予想外だった。
あらかじめ職員室から鍵を抜いておくべきだった、と
軽く舌打ちをした。

(どこかいいところないかな?)

周りを見渡してパッと目に入ったのは、音楽室の少し手前にある小部屋。
いわゆる楽器倉庫と呼ばれるものだった。
音楽室が閉まっているのに肝心の倉庫が閉まっていないはずはないだろう、とダメ元で
倉庫の扉に手をかけた。


ガラリ

予想外に扉は開いてしまった。
あまりに大きな音が響いたので軽く驚いてしまった。

(でもまぁ、ちょうどいいかな)

時間いっぱいまでこの倉庫に隠れておくことにした。
足を踏み入れ、後ろ手で扉を閉めた。
広がる暗闇。表現しがたい独特の臭い。
棚の下に小さなスペースがあったので、そこに身を置くことにした。


(はあ…19分か)

さっき時計を見たときからまだ5分も経っていない。
自分の中では30分くらいしたような気もするが、時の流れは平等だ。
早く終わってほしいと心から願った。





ぴしゃ、ぽた…



(…ん?)

気のせいだろうか、水の音がする。

(さっき蛇口ちゃんと閉めてなかったのかな)

それは一定のテンポで聞こえてくる。



ふと、いつかのシュリの言葉を思い出した。

「幽霊は、水の集まる場所を好む」

夜中の海へは絶対行くな、と釘を打たれた。


それを聞いて以来、夜遅くにお風呂に入れなくなった…





ポチャ…ピチャ…



未だに水音は止まない。


(…っていうか)

どんどん音が大きくなっている?
音がする間隔もだんだん短くなっているような気がする。

(やだっ…!)



驚いて慌てて腰を上げた瞬間――



ドガン!!!!






「〜〜〜〜〜〜っ!!」


棚の下に隠れているということを忘れていて、思いっきり頭突きをしてしまった。
あまりの痛さに恐怖を忘れていた。
塩水を飲み込まないようにするのと、痛みが離れない頭を押さえて堪えていたら、
いつの間にか水音が消えていた。


(今の衝撃で少し塩水飲んじゃった…)

喉は塩でヒリヒリする。
口は開くことができないので、叫ぶことすらできない。


なんでこんなにも時間が過ぎるのは遅いんだろう…




一人きりの夜は、まだ続く…



続く


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