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2016.04.11 Monday

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GHOST IN MY HEART 12

2010.06.28 Monday 20:10
最近絵ばっかで、主である書き物を更新してないことに気づきました…。
というわけで、GHOST~第12話。
ちっとも話が進まねぇ!

早く結末を書きたい…









03

   
  さ
  わ
  が
わたしをみて
  い
  遊
  霊


  弐










放課後、シュリと二人で高橋が指名した喫茶店へとやってきた。

「まだ来てないみたいだね、先に座ってよっか」

店内に入るとシュリの容姿に惹かれたのであろう店員がコソコソと騒ぎ出す。

(あぁ、やだな、勘違いされてたら)

何を、とはあえて思いたくない。
尚子は大きく溜息を吐いた。


「そういえばなんでシュリは高橋君の家の事情知ってるのよ」

「クラスの女子から聞いた」

なんでこいつがあたしよりクラスに馴染めてるんだろう…
同じオカルト同好会なのに…



「頭良し性格良し顔良し。こんなのがいたら女子も放っておかないだろ?
 お前はクラス中の女子を敵に回したな」

シュリは目を細めて馬鹿にしているかのように笑っていた。

「いや別に敵も味方もないから…
 で、あんたが引き受けたってことは、何かあるんだよね?」

「あぁ、あの男はすごいモテるからな」

「いや、だからそうじゃなくて――」

いちいち話を戻すなよ、尚子は心の中でつっこんだ。

「すごい女の執念を身に纏っていた」

シュリがニヤリと笑った。
一瞬寒気がした。

「―― え、それって、どういう…?」

「モテるやつは生死構わずモテるという訳だ」


カランカラン

喫茶店の扉のベルが鳴った。
反射的にそちらを見る。

高橋だ。

「あ、いたいた、ごめん待たせて」

これまたルックスの良い高橋の登場で、店員どころか店内がざわついた。

(あぁ、視線が痛い)



「高橋君、来て早々で悪いんだけど、話を聞かせてくれる?」

高橋は隣の席に荷物を置いて自身も席についた。


「あぁ、早速話すよ。
 俺の家さ、前々からなんかおかしいんだよ。
 夜中に突然大きな物音がしたと思ったら窓ガラスが割れてたんだ。
 それだけなら誰かの悪戯ってことで済むだろうけど、おかしいんだよ。
 普通誰かの悪戯だったら外から石か何かを投げて窓を割るんだから、
 ガラス片は家の中にあるはずなんだ。
 でもそれが逆だった。
 つまり、ガラス片が家の外へ全部落ちていたってことなんだ。
 戸締りもしていたし、もちろん家族は全員寝ていたから、誰もやっていない。
 あと、俺が家に帰ったら家中にあるテーブル全部引っくりかえってたり、
 ひどい時は皿が全部割られてたな」

淡々と語るが、その話にはとてつもない恐怖と苦労が感じとれた。

「警察には言ったんですか?」

シュリが尋ねた。
途端に高橋の顔が暗くなった。

「…いや、うちの親、世間体気にする人だから。
 俺の姉が自殺した時でさえ、周りには事故死って言い張ってたぐらいだ。
 それに、おかしなことが起こり始めたのは姉が亡くなってからなんだ」

「そのお姉さんが亡くなったのはいつなんですか?」

「俺が8歳の時だ。
 おかしなことが起きたのもそのくらいの時」

となると、8年間も彼の家族はこれを野放しにしてきたというのか。

「最初は水道の水が出しっぱなしになったり、勝手にテレビがついたりとか小さなことだったけど、
 だんだんエスカレートしてきてさ…」

尚子をちらりと見た高橋は慌てて表情を戻した。

「あ、ごめん、それでな、実は一昨年のお盆にこっそりお祓いしてもらったんだ」

「一昨年…?それまでずっと我慢してたの?」

「あぁ、そうだけど…それまでって、相川さんの方が俺より前から
 こういうことで苦労してるんじゃないの?」

「う…」

尚子は図星をつかれ、ついつい俯いた。

「そんなことより、どうだったんですか?結果は」

シュリはさっさと話をもとに戻したかったのか、こちらには目もくれず言った。

「うん、残念なことに無駄だった。
 それどころか怒らせちまったかのように行為がひどくなっていくんだ。
 家族が揃うと決まって停電はするし、もう母親なんか半鬱状態になってる」


「…どうなの、シュリ」

尚子はチラリとシュリの方を見た。
シュリは目を瞑っていた。
考えているのだろうか。


「…分った、君の家にはいつ行っていいんだ?」

「いつでもいい。もう家族には話してある」

「そう、じゃあ明日の土曜にここにもう一度来てくれ」


こうして高橋との話し合いは終わった。
シュリと二人で帰り道を歩く。


「やっぱり、そのお姉さんの仕業なのかな…?」

「まぁ、そうだろうな」

「何があったんだろう…」

なんとなく足元に落ちていた空き缶を蹴る。
カンッと鋭い音がして空き缶は道の向こうへ転がっていった。

「…自分の家を荒すくらいだ。
 余程家族に恨みがあるんじゃないのか?」

「でも見た感じじゃあ弟の高橋君は恨みをかうような人じゃないよ?」

「…恨みというのは、形がたくさんある。
 人は知らず知らずの内に恨みをばら撒いているものだ。
 お前だって…そうだろ?」

むぅ、
確かに恨みをかった覚えはない
なのになぜこんなにも自分は恨まれているのだろう

愛したかと思えば妬み、憎しみ、そして怒り…
どうしてこうも人間はたくさんの感情をいっぺんに出すことができるのだろうか

「…人間ってほんと面倒だよね」


そうポツリと呟くとシュリは鼻で笑い、
「お前もだろ」とだけ言った。



続く

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2016.04.11 Monday 20:10
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コメント

こんにちは〜! 更新待ってました!!!
高橋君……!!! 続きがめちゃ気になります〜
何が巻き起こるんでしょ……どきどき♪
| おとしん | 2010/06/29 5:29 PM |
高橋君はこう見えて天然が入ってます。
天然キャラがホラーと合うのかわかりませんが…笑
更新スピードもあげていきたいと思います。

コメントありがとうございました!
| 惇 | 2010/06/29 11:32 PM |

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