HYDE

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Butterfly's Sleep (薫→千鶴)

2011.04.30 Saturday 15:14
企画「Butterfly's Sleep」

お久しぶりです!
惇がサイト作る詐欺してから1年以上経ちましたね…
GWはいかがお過ごしですか?
惇は近々大阪へと旅立って参ります
大阪はVAMPSのライブ以来なんで楽しみです^^
あと初ユニバ

では本題です
この曲はなんていうか…昔「あなたのとなりに誰かいる」というドラマがあったのを知ってますか?
北村一輝が出ていて、B'zのアラクレが主題歌だったやつ。
ちなみに惇はあれで北村さんが好きになりました。
この曲聴いてたら何故かふとこのドラマを思い出しました。
…意味不明ですみません^^;

薫→千鶴です。
薫には狂愛というか、歪んだ愛情が似合うね
千鶴ちゃんがひどい目に遭います、注意
沖→千←薫の三話連載もので、これが上の話になります


作詞 HYDE
作曲 KEN




街で自分の妹と再会したとき、歓喜が湧いた。
どんな格好をしても、どんなに長い歳月を経ても、会えばすぐにわかった。

(これが兄妹の繋がりというものか)

だが、残念なことに千鶴は俺とは気付かなかった。
それどころか存在さえ忘れていた。

だから千鶴を連れ去った。

不幸を与えるために。



「――やめっ…かおる…」

「うるさいなぁ」


声を出せないように、首に太刀を浴びせた。

「あああぁっ――っ――!!」

千鶴の口からは空気しか出てこない。


「つれないなぁ、千鶴…兄さんはこんなにも妹を想っているのに…」

にぃっと口が三日月になって、八重歯の鋭い歯列が覗いた。
まだ穢れを知らない少女の瞳から、可憐な涙がするりと流れた。
それを純粋に綺麗だと思う。

だが、同時に解せぬ。

(なんで妹がこんなにも綺麗で、兄である俺はこんなにも汚いんだ?)

兄妹であることが可笑しなくらい、二人は反対してしまう。
元は同じ腹から生まれた生命だと言うのに。
一体どこから歯車は狂い始めたのか。


「兄妹というのは、奪い合う関係だろ?なぁ、千鶴」

すべてを奪いつくすまで、相手を放さない。
それはまるで捕えた蜘蛛と、捕らわれた蝶。
蝶を捕らえた蜘蛛は命を奪う。
だが蜘蛛の欲しがる蝶の羽は掴むことができない…


「俺はお前を愛しているよ」


塞がりかけた傷跡に更なる傷を与える。
千鶴の真っ赤な血飛沫が顔を埋めていく。


「うあああー――!!」

「でもね、俺はお前が傍にいるなら何もいらない。――千鶴から注がれる愛情でさえも、ね」

しゃがんで千鶴の顎を掴む。
視線は泣いているのに、どこか芯を持ったように鋭い。

ついこの間まで、幼女のように愚かで馬鹿者の表情をしていたのに。
いつの間に成長したんだ?俺の知らないところで。


「…気に入らないよ、その目」

その目はまるであいつらの助けを信じて待っているかのように強気で、気に入らない。
無知で子供のような瞳ではなく、まるで蛹から孵った蝶のように、大人の瞳。

その瞳が、兄である自分を射抜く。
家族なのに、唯一の肉親なのに、同じ血が通っているのに――!


「そんな目で、俺を見るな!!!」

腹が立つ!!!

こいつを変えたのは、俺じゃない
あいつらだ
千鶴の中の特別は肉親である俺ではなくて、赤の他人である新選組の連中
その中でも最も愛情を注いでいるのは、沖田総司
なんで、なんでなんだ!!
俺が、俺だけを望むように愛してあげたかったのに


「――くっ…うあああああああああ!!!!!!!!」



薫の刀は千鶴の胸を一突きする。
続けて二突き、三突き――


それがやっと収まったのは千鶴が眠っているかのように瞳を閉じた時だった。

動かなくなった千鶴を見て薫は茫然とする。
だが、それも直ぐに微笑みに変わった。


「――それでいいんだ」

薫はゴクリと唾を飲み込む。

「お前は眠っていた方が可愛いよ…。大丈夫、兄さんはずっとそばにいるからな…」

顔についた血を袖で拭ってやる。
その表情は幼い妹を気遣う幼い兄そのものだった。

「お前のその瞳は気に入らないけど、俺はお前の寝顔ならずうっと見ていたい…」


この禁断の想いが報われなくとも良い
愛おしい妹がもう二度と瞳を開かなくとも
こうして二人で、また幼き頃のように一緒に眠っていられるのなら…



誰にもこの聖地には入れさせない。
俺の想いが花開く、この世界は二人だけのものだ。

二人しか持つことのない、血という名の絆は誰にも届くことはない。
あいつらがどんなに手を伸ばしたって。

それが、俺にとってたまらなく嬉しい


END


せめてあいつが来るまでは、この腕の中で眠っていてくれ




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