HYDE

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夏の憂鬱 (沖田×千鶴)

2011.04.03 Sunday 20:36
企画「夏の憂鬱[time to say good-bye](沖田→千鶴死ネタ)


お久しぶりです
惇がサイト作る作る詐欺してから1年が経ちましたね…
ここもPCから閲覧するとものっそい重いんでなんとかしにゃいかんと思ってるのですが
それでもご覧になってくださる方がいて本当に感謝感謝です

さて、本題突入しましょう

沖田独白
沖田ED後です

暗い…暗くて重いです…
この曲のように爽やかにしようとしたんですけどね^^;

作詞 HYDE
作曲 KEN






――今年もまた、この季節がやってくる

うっとおしいほどの暑さに付き纏われ、僕は少しの苛立ちを抱えながら外へ向かう。
外は家とはまた違った暑さが纏わりつく。

空を見上げると雲ひとつない澄み渡った青い空が広がっていた。
太陽の日差しは僕の身体を突き刺すように照りつける。


羅刹だった僕がこれほどの太陽の光を受けてもびくともしなくなった。


(――なのに何故君は逝ってしまったんだい、千鶴)


しばらく歩くといつも千鶴と転がっていた花畑についた。
今は夏なので青い草たちが生い茂っているだけのただの平地だ。
ここで寝転がり、昼を過ごす。
それが日課である。

やることもなく、ただ自然に死ねるのを待つかのように。

木の影に寝そべって、ゆっくり瞼を閉じる。
そばにある木には蝉がいるんだろう、あの独特の鳴き声を精一杯発していた。
吹き抜ける風は夏の終わりをそろそろと伝えているかのよう。


千鶴は死んだ。
鬼の血は羅刹の体質を激しく拒むらしい。
まさか労咳を抱える僕より先にいなくなるなんて、信じたくなかった。

僕は千鶴を最後まで抱きしめていた。
散りゆく紅葉に囲まれながら――



「…だめだ、千鶴」


閉じられた瞳が再び開く。
木々が風で揺らめいて、ざあざあと音を立てた。


「君を想うと、僕は眠れない――」


千鶴が死んでから、僕は眠ることを知らない身体になった。
なんでだろう?

「君がいない毎日はとても長いよ…僕はすごく憂鬱になる」

空に向かって手を伸ばす。
空から千鶴が降りてきて僕の手をとって一緒に連れていってくれるんじゃないかって思ってみるけど、手は相変わらず風を掴むだけ。

君のいない毎日がほんの少ししか感じられなくて、孤独の日々は重く長く僕にのしかかる。


伸ばした手を下ろし、額に当ててもう一度目を閉じる。


(せめて夢でもみて、君に逢えたら良いのになぁ…)




――かさり




耳元に小さな音がして、疑問に思ってうっすら片目を開ける。
もしかして、本当に千鶴が迎えにきてくれたのかと思ったがそんなことはない。

死体だ。
さっきまで五月蠅いほど必死に鳴いていた蝉の死体が転がっている。
あんなに元気だったのに、ぴくりとも動かない。


昔、近藤さんが言っていたことを思い出す。
蝉は人生の大半を土で過ごし、外に出て一週間で死ぬ。
その一週間で交尾をし、新たな子どもを産んでいくと。




「…君は遺せたのかい?大切なものを」


蝉は何も言わない。



「僕は何も遺せなかった上に、大事なものを失ってしまったよ」


近藤さん
新選組


そして、千鶴


全て、僕の大事にしてきたものなのに
どうして僕より先に消えてしまったの?



「あゝ、千鶴…僕を連れていってよ」




また目を瞑ってみるけど、きっと君は現れてくれないんだろう。





――もうすぐ、君を失ったあの季節がやってくる。
それを考えると僕はすごく憂鬱になる。

もう逢えない君を想ってしまうこの季節がすごく嫌だ。
君を失った季節よりも…。


END


増していくこの憂鬱感がいっそ僕を潰してくれればいいのに
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