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bravery (風間×千鶴)

2011.02.28 Monday 01:26
花粉症って死ねばいい

ラーメン食べて元気になった惇です^^
企画も何回目か分からなくなりました…
企画「bravery」

ラルクのリーダーてっちゃんが一部のファンに向けて作った曲ですね
最後の歌詞はなんかこうぐっときます

…なんか小説も書いてることがだんだんわけわかんなくなってきました
私、あんまり向いてないですかね

注意!!
風間ルートねつ造設定です(千鶴が新選組とはぐれた直後)
風間→千鶴→新選組だけれども、最後は風間×千鶴です

この二人はどうにも甘くならないです…
風間も千鶴ちゃんも、二人合わさるとなかなか素直にならないんですよね…
風間×千鶴が一番好きなんですよね、一応^^


作詞作曲 TETSU







雪村千鶴が新選組とはぐれてしまい彼らを追って北へと進んでいく中、敵対していたはずの鬼・風間千景は何故かそのあとをつけてきた。
それもすぐ後ろをつけてくるのではなく、遠く離れたところからこっそりと見守るように。
まるで初めて我が子をお使いへ行かせるのに心配してついてくる親のような姿である。
もちろん千鶴自身はそれを知っている。


「――っ、付いてこないで下さい!風間さん!」

しびれをきらした千鶴が振り返って、離れたところに佇んでいる風間に叫んだ。
すると風間は遠くからのそのそと歩いて近づいてきた。千鶴は少しだけびくりとして身構える。
風間は千鶴の目の前まで近寄ると足を止め、彼女を見降ろした。

「…ふん、貴様の指図は受けん。これは俺がしたいようにしているまでだ」

「そんなの嘘です!あなたは新選組の方々に危害を加えたじゃないですか!私の後をつけたら新選組をやっつけれると思ってるんですか?」

睨む風間に負けずに怒りをあらわにする千鶴。
それを見て風間は溜息をつく。

「今までのあれは薩摩の恩を返し故に奴らの妨害をしていたまでだ。もう我ら鬼が人間に加勢することはしない。それにこうなった今では新選組に勝ち目はない…。敵にまわる輩も増えるだろう。そして貴様は新選組と行動を共にしていた。覚えている者がいないとも限らん。これで貴様自身に何かあったらどうするというのだ」

淡々と語るがその言葉に千鶴は呆気にとられた。

(もしかして、心配されている…?)

今まで彼にされた行いはお世辞にも良いと言えるものではなかった。
初めて会った時は普通に刀を向けられたし、その後は誘拐されそうになったり…。
それもこれも、自分が同族の鬼で雪村家の末裔だからで…


(――って、それは!)

千鶴はぶんぶんと首を横に振る。

「そ、そんなこと言って私の身を按じて信用を買おうだなんて、そうはいきませんから!」

風間の眉がぴくりと動く。

「……勝手にそう思っておけ」

それだけ言って、風間は千鶴の横をするりと抜けて横切った。
そのまますたすたと歩いていく。


「………へ?」

千鶴は訳がわからずに風間の行く先を見送る。
すると数歩先で風間が立ち止まり、今度は彼が千鶴に振り向いた。


「――何をぼさっとしている。新選組のいる場所はまだまだ先だ。これで行く先々でやつらの居場所を逃したらどうするのだ」



「…か、風間さん?」

千鶴はぽかんと口を開いて首を傾げた。
そんな千鶴にとうとうしびれをきらして風間はまた足を進め始めた。
千鶴は思わず駆けだす。彼の背を追って。

「あぁ、ちょっと待って下さい!」


(もしかして、本当に心配している?)

それが自分なのか、新選組なのか。
千鶴にはわからなかった。






それから幾日か経ったある日。
偶然とある町の宿屋の女将から新選組の情報を得た。
千鶴としては一刻も早くその場に舞い降りたくて、休むことなど考えずにその場を後にしようとした。
だがその行く手を阻んだのは風間だった。

「待て、千鶴」

文字通り、風間が千鶴の手を掴んだのだ。

「! な、何するんですか風間さん。放して下さい。私、早く皆さんのところへ行きたいんです」

千鶴の中では新選組に会えるかもしれないという期待と早く安否を確認したいと思う緊張で胸がいっぱいいっぱいになっていた。
言葉は努めて冷静にしているつもりなのだが、その心中は風間には手にとるようにわかっていた。


「急ぐ気もあるだろうが、ここは少し気を落ち着かせろ。あまり大きく移動はできない。ここらに敵陣がいるかもしれない。そうしたらこちらの身も危険だ」

「で、でも私――」

「今は言うことを聞け。すまぬがこれで部屋を借りるぞ」

風間は手に適当な銭を取り女将に手渡した。その銭の量の多さに女将は慌てて返そうとしたが風間はそれを制した。

「構わん。だがこちらの部屋には入ってくるな。用はあればこちらから声をかける」

「風間さんっ!」

千鶴の声を無視して風間は適当に空いている部屋を見つけるとそこに千鶴を押しこんだ。



「なっ…風間さん!退いてください!」

それでも、千鶴は風間に反抗した。
押し込まれた際に転んだ千鶴だったが勢いよく立ちあがって風間に向き合う。
だが風間の態度も依然変わらない。

「――いい加減にしろ!お前は少し、身の程を弁えたらどうなんだ!」

それまで怒声を張り上げなかった風間が、部屋に響き渡るくらい大きな声を荒げた。
千鶴はそれに一瞬驚いたが、尚も体制は変えなかった。

「…いやです。風間さん、そこを退いてください」

涙目で相手を睨んでもなんの効果もないと千鶴もわかっていた。
それでもここは折れるわけにはいかない。
目指した新選組がすぐそこまでの距離にいるのだ。
これを逃したらまた幾日も追わなければならなくなる。

風間はゆっくりと目を瞑った。


「どうしても俺を退かせたいというのなら、俺をその小太刀で斬ってみろ」


「!?」


これには千鶴も動揺した。
風間はその様子を気付いているのかいないのか、瞳を閉じたままだ。

千鶴はごくりと唾を飲み込み、小太刀に手をかける。
鞘から取り出すと久々に見た刃は錆を見せることなくその輝きを放っていた。


「なぁに、鬼であろうとも同体を真っ二つにすれば、純血の鬼であろうとも修復するのに丸一日はかかる」

風間がそう鼻で笑った。
まるで千鶴は小太刀を握ったまま動けないことを感じ取っているかのように。
それをあざ笑うかのように。

その風間の態度が千鶴の癇に障った。



「…できないのか」


「………っ」


「貴様は随分温い環境で育ったようだな…。鬼ともあろう一族の末裔が小太刀を握ったまま震えるなど…」

風間は閉じたときと同じように目をゆっくり開ける。

「新選組とは人斬り集団と恐れられていたのではないのか?その中にいたお前が何故そこまで人を斬ることに躊躇するのだ」

「わ、私は…私だって、新選組のためなら――」

「そう戸惑っているうちに貴様の命は相手に取られるだろうな。その一瞬の迷いが戦いでは命取りになるのだ。今のお前が単身で奴らを追っても戦場で死ぬのが落ちだろう」

風間はそのまま腰を下ろし、畳の上にどっかり座り込んだ。
そこを退く気はない、と言うかのように。


「生易しく育てられたものだな…父親にも、あいつ等にも。人間は皆そうだ」

あいつらというのが新選組のことを指すのだというのは千鶴にもわかった。

「――あの人たちのことを悪く言うのはやめてください!!」

「もうそれを仕舞え。俺は寝る。貴様も早く休め。そうしたら少しは早くここを発つことを考えてやろう」

そうして風間はまた目を閉じた。
今度はどうやら眠るためのようだ。


千鶴は結局風間を斬ることもできずに、その悔しさと新選組を侮辱されたことに対する怒りを噛みしめたまま小太刀を鞘に収めた。






月が高くまで昇り、丑三つ時を過ぎたころ。

布団に入っていた千鶴はぱちりと目を開けた。
元より眠ってなどいなかったのだ。
風間が完全に眠りに堕ちたであろう刻を待っていた。

いくら風間が目を瞑っていたとはいえ、殿方と同じ部屋で着替えをすることはさすがにできなかった千鶴は、少し窮屈ではあるが袴のまま布団に入っていた。
そちらの方が行動しやすく、準備も手短に済むと考えたからだ。
枕元に置いた小太刀をそっと手に取り、腰に携える。
最後の難関は風間が寝ているすぐ傍の襖を開け、外へ出ることだ。
彼が気配に疎いはずがない。
そんなことは分かり切っていることなのだが、目を開ける様子がないのでここはもう一気に突破するしかない。

一気とは言っても当然慎重になのだが。

(どうか目を開けませんように…)


この際風間が起きているかいないかは関係ない。
ただ彼が文字通り黙って目を瞑って見過ごしてさえくれれば千鶴はそれで構わないのだ。
ここで彼が目を開けたらお説教を食らうのは確実だ。
しかし風間が言うこともまた事実であって、千鶴がこの先どんな危険に晒されようとも自分でなんとかしなければならないのだ。
例え自らの命を落とす結果になろうとも。

それを彼のせいにするつもりはないし、そこまで面倒をみてもらうつもりもない。
自分で禁忌を犯したからには、何があろうとも自業自得だと思って受け入れるしかないのだ。

襖を身体が抜けられるくらいに開けてするりと身を滑らせた。



(風間さん…ありがとうございました)


襖の向こうで静かに心の中で礼を言って、その場を足早に去った。





そのまま千鶴は町を離れ、獣道を駆けた。
足場は悪く、走る度に石や乱れた木の根を踏んでしまい、足はひどく傷んだ。
それでも走り続けられるのは鬼特有の治癒力があるからなのだろう。
この時だけはその力に感謝した。


「はぁっ…はぁっ…」


走り始めてから大分の時間が過ぎた。
千鶴は体力のことも考えて足の速さを緩めるが、当たりの様子がおかしいことに気づき、耳を澄ました。

(誰かの声…?)

遠く先から聞こえる人声。
それを感じ取った千鶴は慌てて近くの大木の幹に身を隠す。

(敵…?それとも…)

新選組の皆かもしれない、という淡い期待が渦巻く。
だがそれは足音が近づくにつれて崩れていった。

「――…くそ、しぶとい奴らだ…」

「加勢に向かった隊も全滅させられたらしい…」


声からして二人いるようだった。
二人とも武士のようで、銃を身につけている。


「くそっ…あの新選組の沖田とかいうやつ…なんなんだ一体」


一人が痰を吐いてそう呟いた。

(沖田…沖田さん?)

心臓がどきりと鳴る。


「――新選組なんて浪人や農民をかき集めたみそっかすばかりの集団だと思っていたのに」


(――っ!)


それを聞いた千鶴はいても立ってもいられず、気がついたら自ら姿を現していた。
唇を強く噛みしめ、両手の拳は力一杯握られていた。




「! なんだテメェ」

「刀…てめぇ、どこの隊の奴だ」

二人も刀に手をかけ、こちらを警戒している。
だがこちらの様子がおかしいことにすぐ勘付いたようだ。

「まて!…こいつ袴なんて着てやがる」

「そうだな…隊の奴じゃないのか?何者だ」

二人が刀から手を放すことはなかったが、依然千鶴は強気の姿勢を崩さなかった。
二人をまっすぐ見つめ、ただその場に佇む。道を塞ぐよう。







「あなたたち…今新選組を罵倒したんですか」

「新選組…?まさかお前、新選組かっ!」

「私の問いに答えなさい!!新選組に…あの人たちに、何と言ったんですか!」


とうとう鞘から刀が抜かれた。それを見た千鶴も咄嗟に小太刀を抜く。

「おいおい待てよ!こいつも新選組だってなら、奴らと同じ化け物かもしれないんだろ!?」

「構うか!相手はガキだ!二人がかりなら始末できる!」

一人が刀を振り上げ千鶴に向かってきた。
千鶴も受ける体制をとり、降りかかってきた刃を受け止める。
男一人のしかかるが、今の千鶴がその重みを感じることはなかった。
それは鬼の力故なのか、それとも怒りが滲み出ている故なのか。


「おらぁっ!!」

二人目の刀が千鶴の腹めがけ降りかかる。
千鶴は刀から片手を放し、鞘を腰から抜いてそれで相手の刃を遮る。
間一髪で止めれたのは良いが、千鶴の二の腕には熱い感触が走った。
どうやらほんの少しかすめたらしい。

「なんて野郎だ…俺達の刀を片手で受けとめるなんて」

「…! おい、こいつ、見てみろ!」


千鶴の傷口がみるみるうちに塞がっていく。
血は止まり、皮膚は秒刻みに元の姿へと治癒されていく。
それを見た一人が青ざめていく。


「これは…沖田の野郎と同じ…!?」

「こいつ、やっぱり化け物だあああ!!」


(化け物…)


それを聞いた千鶴は、もう己の力を制御しきれなかった。

二人の刀を力任せに弾く。
二人の身体は後方へと飛ばされ、木の幹に激突した。


「――うぅっ…」


悶え苦しむ二人にゆっくり近づく千鶴。


「…ゆ、許してくれ……ひいいぃ」

一人がうずくまり頭を抱える。

千鶴は唇を噛みしめた。その唇からはとめどなく血が流れる。
とうとう千鶴と二人の距離が縮まった。

「あなたたちに…あの人たちの何が――!!」


千鶴は大きく小太刀を振り上げた。



――その時だった。


「!!」


思いっきり小太刀を振り下ろそうとする千鶴だが、それが出来ない。
すごく大きな力によって、手首を掴まれているからだ。

男の一人がいつまで経っても痛みが来ないことに疑問を抱いて恐る恐る顔を上げる。


「……風間、さん?」

千鶴の手首を取っていたのは風間だった。


「よせ。もう充分だろう」


ふっと千鶴の力が抜け、その手から小太刀が落ちていった。
男二人は我先にと慌ててその場から走り去っていった。





風間が手を放すと千鶴は膝を折って地面に座り込んだ。



(私、今何を…?)


草を握りしめると視界がぼやけた。

風間には小太刀を抜いたまま動けなかったというのに、普通の人間相手にここまでの行いをしてしまった。
その事実が千鶴の胸を締め付ける。

なのに、あの人たちには何一つ伝わらなかった。



「千鶴…」

風間がしゃがみこみ、千鶴の顔を覗き込んだ。


「…んで…なんで…」

握りしめた拳に涙が一粒ずつ零れていく。
そんな千鶴を風間は抱きしめようとして腕を回す。
だがその腕は千鶴によって振り払われた。


「新選組のこと…何も知らないくせに…なんであの人たちのことを悪者扱いするのっ…」


千鶴は顔を手で覆って泣き始めた。



「一生懸命…それぞれ何かの為に命がけで戦ってるのに…どうしてっ」

時々嗚咽を交えて泣く千鶴の姿は幼い子供のようにも見えた。
それでも風間は千鶴の傍を離れなかった。

「大っ嫌い…あの人たちも、風間さんだって…何にも知らないのに。新選組の何を知ってるの…」

例え見捨てられても、裏切られても、彼らはそれでも戦い続ける。
その身を化け物に変えてでも…

勇敢に戦い続けるのだ。死ぬまで



ふわり

不意に体が温かさに包まれる。
風間だ。

再度、風間が千鶴を抱きしめた。
今度は抵抗しようとはしなかった。


「……愚かだな。お前がしがみついているものは、沈没寸前の船同然のものだ。脆いものに縋っていても、己を滅ぼすことに変わりはない。そして、それは決して勇気とは言わない」

言葉とは打って変わって風間が千鶴の頭を撫でるその手はとても優しい。


「……うっ…ふぅ…」


千鶴は風間の腕にしがみついた。
そしてその腕に顔を押しつける。


「正しさばかりでは勝てない。それが戦だ。どんなに己が信じる道を進んでいても過ちはある。それでも…それがあいつらの選んだ道なら、もう進むしかないんだ」


ギュっと風間の腕に力が入る。


「…嫌いです、風間さんなんて。新選組のこと、何も知らないくせにそんなこと言う風間さんなんて…」

我ながら子供だと思う。
風間の言うことは正論だ。それを認めようとしない自分。
そんなことに嫌気がさす。
風間にも千鶴自身にも。


「あぁ、俺は何も知らん。昔のあいつらなど、知ったことではない。…だから、見届けるのだ。お前と共に」


千鶴は眠るようにその瞳を閉じた。

涙は流れ続けている。

例え新選組が将軍を助けたって、将軍が新選組を助けることはない
悪者扱いにされよう化け物になろうが、彼らの進むべき道はたった一つなのだ
そして、きっとその先に幸せの文字はない
味方がいなくとも、この戦いから逃れることはない
それが、彼らの望んだ道なのだから


(誰か、あの人たちを助けて…)


もちろん新選組の進んでいく道を誰もが邪魔をすることはできないんだろう
それでも願ってしまう
どうか、彼らが救われるようにと
例え新選組がそれを望んでいなくとも



「風間さんなんて嫌い……」

「あぁ…知っている」


風間は泣きやむまで千鶴を抱きしめていた。



END


本当に勇気がないのは、彼らの行く末を怖れて彼に縋りついている自分




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